看護の仕事のイメージはどんなものでしょうか。患者さんのお世話や、医師の治療の補助など大変な仕事ではあるけれど、人の命を救う責任感のあるやりがいのある仕事といったイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
肯定的なイメージをもたれやすい看護師も、一方では、看護師の離職率は平均10パーセントといわれ、けっして低くはない数値がでてきているのが現状です。その理由はいくつかありますが、圧倒的に多い理由は女性同士による人間関係の悪化です。
看護師という仕事は、全看護師のうち女性の割合がじつに90パーセントを超える、女性社会の世界です。一般的に、女性が3人以上集まるとグループができるというように、看護師の職場も例外ではありません。
看護師の中で、派閥のようなものができ、そこでランチに行ったりするので、逆にグループに入れなかった人は孤独感を味わいます。また、ゴシップや内緒話がすぐ広まってしまうのもそうです。
他には、嫉妬や妬みで先輩看護師から指導という名目で、理不尽ないじめをうけることもあります。縦社会の看護師の世界では、特に新人看護師や功績をたたえられた看護師が標的になりやすいことは言うまでもありませんが、そんな人間関係があっても、やめないで看護師として仕事を続けている人もたくさんいます。
そんな看護師たちは、やはり人命を救うやりがいや責任感、誇りを持っているからこそ、仕事を続けるモチベーションを保ち続けられているのでしょう。